月別: 2019年6月

セリーヌ、エディ・スリマン手掛ける初のバッグ

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セリーヌ(CELINE)から、エディ・スリマン(HEDI SLIMANE)による2019年スプリングコレクションの新作バッグが登場。2018年11月12日(月)より、セリーヌ表参道 テンポラリーストア、セリーヌ銀座にて先行発売される。

先行発売されるアイテムは、エディがセリーヌのアーティスティック、クリエイティブ、イメージ・ディレクターに就任した初日にデザインし、レディー・ガガが持ったことで話題になった「16(セーズ)」、パリで行われたエディのデビューショーに数多く登場した「C(セー)」、「TRIOMPHE(トリオンフ)」などの新作バッグ。

エディ・スリマンが手掛ける新生セリーヌのシンボルであるとともに、セリーヌが長年培ってきたクラフツマンシップを強調するクリエーションとして誕生した「16(セーズ)」。ネーミングは、改装を経て2014年よりセリーヌの本社およびアトリエの拠点となっている、パリ・ヴィヴィエンヌ通り16番地にある17世紀に建設された由緒ある建築”THE HOTEL COLBERT”に由来する。

デザインはセリーヌのアーカイブバッグに着想を得て、クロップド・フラップや丸みを帯びたシルエット、特徴的なベルト使いといった60年代のディテールを採用。マテリアルには最高級レザーとエキゾチックレザーを使用した。

70年代のアーカイブバッグからインスピレーションを得たクロージャーが特徴の「C(セー)」には、キルティング風の”タブレット”パターンや、スクエアのフォルムなど、80年代セリーヌバッグのシグネチャーも取り入れられている。

クラシカルな「TRIOMPHE(トリオンフ)」には、パリの凱旋門を囲む鎖に着想した、ダイヤモンド型のチェーンを施した。

店頭ではその他にも、ユニセックスの革小物やアクセサリー、サングラスなどが展開される予定だ。

【詳細】
セリーヌ 2019年スプリングコレクション
先行発売日:2018年11月12日(月)
展開店舗:セリーヌ表参道 テンポラリーストア(東京都渋谷区神宮前5-11-5)、セリーヌ銀座(東京都中央区銀座 6-10-1 GINZA SIX)

戦略転換中のカルバン・クラインに新CEO ラフの後任はどうなる?

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PVHコープ(PVH CORP以下、PVH)が擁するカルバン・クライン(CALVIN KLEIN)のスティーブ・シフマン(Steve Shiffman)最高経営責任者(CEO)が6月10日付で退任した。新CEOには、北米事業のカルバン・クライン・ノースアメリカ(CALVIN KLEIN NORTH AMERICA)やアンダーウエア事業を率いてきたシェリル・アベル・ホッジズ(Cheryl Abel-Hodges)社長が同日付で就任した。

エマニュエル・キリコ(Emanuel Chirico)PVH会長兼CEOは、「グローバルなブランドを経営する難しさの一つは、ヨーロッパやアジアなど世界中に散らばっている各チームをいかにまとめ上げるかにある。シェリルは優れたリーダーであり、そうした能力に抜きん出ている」と任命の理由を語った。

アベル・ホッジズ=カルバン・クライン新CEOは、「私は社員がそれぞれ意見や決定権を持った、ダイナミックな組織を好む。一人ひとりが得意分野を生かして業績に貢献し、当社のカルチャーを育てていけるようにしたい。オープンにコミュニケーションを取り合い、失敗を恐れずに新しいことにチャレンジできる環境づくりに努めていく」と抱負を述べた。同氏は2015年にアンダーウエア事業の社長に就任。18年からはカルバン・クライン・ノースアメリカの社長も兼任していた。それ以前には、同じくPVH傘下のスポーツウエアブランド「アイゾッド(IZOD)」の卸部門プレジデントなどの要職を歴任している。

チーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めていたラフ・シモンズ(Raf Simons)の退任後、「カルバン・クライン」はコレクション事業からの撤退やミラノオフィスの閉鎖、ニューヨーク旗艦店の閉店などを発表した。こうした一連のブランド再生策におよそ1億5000万ドル(約162億円)の費用がかかるとPVHは試算している。また19年6月3日には、北米におけるウィメンズジーンズのライセンスを「カルバン・クライン」のライセンス事業を行っているG-IIIアパレルグループ(G-III APPAREL GROUP)に売却した。

ラフの退任後、PVHはカテゴリーを横断して監督するファッション・ディレクター探しを続けている。キリコ会長兼CEOは、「現在も探しているが、新ファッション・ディレクターが採用された場合はシェリルの下に就くことになるので、決定権は彼女にある」と述べた。また将来的にコレクション事業を再開する可能性については、「まだ検討中だ。しかし再開するのであれば、以前とは違うものになるだろう。いわゆる“コレクション効果”を期待するビジネスモデルはやや時代遅れであり、現在は消費者といっそう緊密につながる必要がある。ソーシャルメディアが重要性を増しているので、より今日的でデジタルな方法が必要となるが、そうした戦略もシェリルが担当する」と話した。

なお、ステファン・ラーソン(Stefan Larsson)=ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)前CEOが6月3日付でPVHの社長に就任した。現在PVHを率いているキリコ会長兼CEOは5年間の契約更新をしたばかりだが、3~4年後には同氏がエグゼクティブ・チェアマンに、そしてラーソン新社長がCEOに就任すると見られている。

個人的に着てみたいと思った若手ブランド

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今回のニューヨーク取材で見つけた面白い若手ブランドを個人的な思いとともに紹介したいと思います。

個人的に一番着てみたい!と思ったのは「クラウディア リー」です。カットオフでぱっくり開いたデザインや、即席で貼り付けたようなディテールで作るこのバランス、面白いですよね。ユルっとしててリラックス感があるのに強い。服に持っていかれないように背筋をシャンと伸ばして着こなしてみたいコレクションでした。クラウディアは、お父さんがアートディーラーでお母さんがオペラ歌手。中国の小さな街で生まれ、シンガポールやニュージーランドで育ちました。オークランドと北京でペインティングを学び、その後、ロンドンのセント・マーチン美術大学とNYパーソンズでファッションを学びました。そして、ここからが面白い!レディー・ガガのスタイリングを手掛けていた時代のブランド・マックスウエルの元でインターンをします。ブランドンはその後、ウィメンズブランド「ブランドン マックスウェル」を立ち上げ、LVMHのファイナリストに残るなど着実にステップアップしています。さらに、その後「J.W.アンダーソン」で4シーズン。なんでもパーソンズの卒コレを見たジョナサンが直接彼女にコンタクトを取ってきたとか!確かにジョナサンと通ずるところを感じさせるクリエイションです。

でもちょっと高いんですよねえ。シャツでも10万円以上。コートは20万円程度ですって。なかなかこのチャレンジングなデザインでこの価格のバランスは難しいのかしらと思ったりもしています。

ニューカマー特集で表紙を飾った注目のブランドです。ロージーは「美しくユニークなピースでありながら、着る人が身近に感じられて着やすいこと。心地良いだけではなくスペシャルに感じられる服を提案したい」と語っていましたが、まさにその通り!今回フォーカスしたビーチスタイルも、ドラマチックで思い切ったデザインながら、今すぐ着てみたいと思う内容でした。日本では17年プレ・スプリングからリステアが買い付けています。さすが柴田さん!柴田麻衣子リステア クリエイティブ・ディレクターも特集の中で、「ラグジュアリーでありながらカジュアルダウンできるミックス感がまさに“今”のハイファッション」とコメントを寄せてくれました。ぜひリステアのブティックでチェックしてみてください。そして、ニューカマー特集をまだチェックしていない方は、ぜひ紙面をチェックしてみてください。彼女のクリエイションへの想いはもちろん、経歴や取り扱い店舗、価格帯まで、新人担当記者が調べ上げた情報がてんこもりです。今日から始まったロンドン、これから始まるミラノ、パリのチェックすべきブランドも紹介していますよ〜。

こちらもニューカマー特集で紹介しています。「オスカー デ ラ レンタ」で実力を磨いたローラ・キムとフェルナンド・ガルシアによるブランドで、彼らは先日「デ ラ レンタ」のクリエイティブ・ディレクターに抜擢され話題になりました。テーラリングをベースにフェミニンに着崩すスタイルを、今っぽく表現するのが上手です。完璧すぎない隙があるバランス感が良く、スタイリングも面白かったです。中盤から登場するスパンコールやストライプのシリーズが特に素敵でした。スーパー着飾るというより、えっ、これと合わせるんだ。という意表を突く感じが良かったです。イブニングドレスは、アルマ・クルーニーやサラ・ジェシカ・パーカーらセレブリティーからの支持も高いそうです。「モンス」「オスカー デ ラ レンタ」どう差別化していくのか、「デ ラ レンタ」で何を見せてくれてくれるのか楽しみです。

個人買いしたいのですが、どのブランドも高いんですよねえ。最近のNY若手ブランドはどれも価格帯がラグジュアリー・ブランドと並ぶほど高いです。コンテンポラリーやその上のミドル・コンテンポラリーが苦戦しているので、振り切って提案するのが今っぽいということでしょうか。